実務翻訳雑記帳

特許・技術・法務系の和英翻訳ノート

米語と英語

中学校で英語を勉強し始めてからずっと、基本的に米語が基調だったのかなと思います。あまり熱心に勉強しなかったのでよくわかりませんけど。

英語を専門的に勉強したわけでもないので、アメリカ英語とイギリス英語とを意識して区別する感覚もなかったのですが、仕事で翻訳するようになってからはやはり気になります。

日本企業がソースクライアントの場合、特許の英訳は、特に指定がなければアメリカ英語にしますけど、引用符と句読点の関係など、一部イギリス英語的だったりもするので、この「業界標準」は、英語に詳しい人のほうが混乱するかもしれません。

昔のイギリス英語みたいに、ピリオドの後はスペース2つ入れるという流儀も残っていますよね。納品前に、正規表現スクリプトで確認するポイントでもあります。

英語をもっと伸ばしていくためにも、自分のよって立つホームのような「英語」を探すのですが、なかなか足元が定まりません。

フレデリック・フォーサイスを続けて読んでいると、イギリス英語いいなぁと思うし、ジョン・グリシャムが続くと、アメリカ英語がやっぱり自分には自然だと思ったり、なかなか流動的で自分ながらガッカリします(苦笑)

ちょっと気になって、娘の高校の先生に、外国人の先生はどこの英語で教えてるのか聞いてみたら、アメリカ人の先生は米語で、オーストラリア人の先生はイギリス英語で教えるようにしてるらしく、米語に統一とかはないらしいです。ただ、オーストラリア英語は、ちょっとだけ遠慮してもらうと。

英語が凄くできる友達が、「イギリスが一番英語通じない」とか言ってたので、その国の標準的な英語と、実際に使われているバリエーションとの差も、いろいろあるんでしょうね。

私の場合、イギリスはドーバー海峡の向こう側から遥かに望んだだけで、上陸してないのでわからないのですが、アメリカ旅行で、地域差に驚いたことはあります。東部は聴き取りやすかったけど、西部はちょっと癖があって聴きづらく、南部は、英語なの?って感じでした。未熟者です。

仕事は米語基調なので、米語に馴染めばいいんでしょうけど、イギリス英語にも捨てがたい魅力があって、なかなか腰が定まりません。

リー・チャイルドとか、イギリス人なのにアメリカ英語で創作してる人もいるんですけど、英米人は、英語と米語、どんなふうに感じてるのかな。