実務翻訳雑記帳

特許・技術・法務系の和英翻訳ノート

米国特許制度の学習

日々の翻訳案件に必要な本は読むものの、なにかと勉強が疎かになりがちなので、とりあえず手持ちの本を再読。たとえばこんなもの。

木村耕太郎『判例で読む米国特許法〔新版〕』

初版は2001年で、新版が2008年5月発行。
この新版の説明は、2007年10月1日現在施行の米国特許法に基づいているので、ちょっと古くなっています。でも、こういった本はあまりないので貴重。分厚い米国のケースブックを読むのは大変なので、代表的な米国特許判例を日本語でわかりやすく解説している本書は、今でも購入する価値があると思います。もちろん、その後の法改正と、判例の流れについては、別途フォローする必要があるのですが。

もう少し勉強が進んだら、ここで取り上げられている各案件の判決文も参照してみたいところですが、今回はとりあえず通読したところで満足してしまったので、次回以降の課題です。

PATENTLYOかもたまに見ますが、十分に読みこなすには米国特許制度の基礎知識がまだ不足している感じ。

判例だけでなく、法制度や実務の側面からも、勉強したほうがいいかな。

高岡亮一『アメリカ特許法実務ハンドブック(第5版)』とか、情報が新しいので、とりあえず購入したのだけど、まだ未読。情報が古くならないうちに読まないともったいない(笑)。

はじめに

特許分野を中心に、実務翻訳をやっています。技術関係や法律関係など、いろいろ調べながら作業するのですが、案件が終わると、調べたことも忘れてしまうので、公開可能な情報はメモに残しておこうと思います。

以前にも、他のブログで雑多に書き散らしたりしていたのですが、内容が広がりすぎてわかりにくくなったこともあり、ここで新たに書いていこうと思います。

翻訳者になる前は、特許事務所で特許技術者として勤務していたこともあり、明細書以外にも、中間処理や裁判関係の翻訳もやります。なので、法務面などについても、調べたことを書いておくつもりです。