実務翻訳雑記帳

特許・技術・法務系の和英翻訳ノート

emailとmail 可算か不可算か

John Grisham "Playing for Pizza"を読んでいたら、his e-mails to themという表現がありました。e-mailが可算名詞(複数)として扱われているのですね。

mailは不可算名詞なので、e-mailも不可算だったのだとは思います。それで、email messagesなどの表現を使っていたのですが…。

 

Merriam-Webster Learner's Dictionaryで確認してみると、不可算用法が最初に出ているものの、可算用法もありました。an e-mail messageの意味で、an e-mailとすることができるようです。

ちなみに、e-mailを、単にmailといったりしますけど、mailの項目に、e-mailもすでに載っていました。

mailをe-mailの意味で使うようになると、普通の郵便をどう呼ぶかという問題がありますが、snail mailっていったりしますね。これも見出し語になっていました。

 

最近では、e-mailよりもemailと書くようになってきている気がしますが、とりあえず、MW Learner'sでは見出し語にはなっていませんでした。もうすぐ載るかな。

 

 

emailの問題と関係ないんですが、グリシャムの本、邦訳は上下巻に分かれていて、タイトルが『奇跡のタッチダウン』とちょっと興ざめな感じですが、食や音楽など、イタリア地方都市の大地に根ざした豊穣に圧倒されます。

仲間がトラットリアに集まって、楽しくしゃべりながら、飲むわ食べるわ。GDPには現れていない豊かさ。うらやましいですねぇ。

 

 

奇跡のタッチダウン 上 (ゴマ文庫)

奇跡のタッチダウン 上 (ゴマ文庫)